Anthropic のモデルに、こちらが渡した資料を扱わせる指示文です。論文の要約、複数の研究の比較、問いの立て方、なじみのない手法の説明、聞き取り項目の作成など。扱える文脈の広さが本質で、一度のやり取りで多くの資料を貼り込めます。



研究とは、収集、評価、統合、伝達です。検索エンジンはこの四つを代行できません。Claudeは検索だけでなく読解と推論を行うため、長い文書を保持し、複数資料のパターンを見つけ、見落としやすい矛盾を指摘できます。
Claude Sonnet 5のような長文脈モデルなら、複数の論文全文と自分のメモを一つの会話に保持し、近似ではない本格的な資料横断分析ができます。研究水準の出力と単なる要約を分ける要素は三つです。
読者と基準を明示する — 指導教員向けの統合と政策ブリーフ向けの統合は別の文書です。必要なものを指定してください。
不一致を求める — 資料がどこで矛盾し、何が未解決で、最も強い反論は何かを問います。合意だけに整えた出力は重要な情報を隠します。
不確実性の表示を要求する — 不明点を滑らかに埋めず、自信のない箇所を明示させます。研究プロンプトで最も重要な一文です。
弱い研究の多くは問いの段階から弱いものです。以下の三つは時間を費やす前に問い、検索、方法を絞ります。正式な提案書が必要なら、内容を固めた後にAI提案書生成ツールで構成できます。
1. 研究課題の明確化
研究プロジェクトの質は、最初の問いの質に左右されます。広すぎるテーマは、明確な発見のない調査を生みます。
[範囲と境界を示したテーマ]の研究を考えていますが広すぎます。異なる研究になる具体的な問いを5つ挙げ、有望な2つには正式な仮説と帰無仮説、適切な方法、統制すべき交絡変数を示してください。
2. 方法論設計
方法の選択は研究で最も重大な決定の一つですが、研究者が自分の専門外で正式な訓練を受ける機会は少ない分野でもあります。
[介入または変数]が[集団]の[結果]に影響するか調べます。制約:[標本源、予算、期間、アクセス]。適切な3設計とトレードオフを比較し、最強の実行可能案、変数と測定手段、内的・外的妥当性の脅威と対策、主要結果の統計解析を提案してください。
3. 検索戦略作成
文献検索は、開始前に戦略が存在して初めて再現可能になります。このプロンプトは方法節に報告できる戦略を作ります。
[研究質問]の系統的検索戦略を作ってください。概念ブロック、同義語、綴り違い、旧用語、各ブロックのブール式、検索すべきDBと灰色文献と理由、日付・研究種別・集団・言語の採否基準を示し、ノイズの多い語を指摘してください。
研究時間の多くは資料を読むことに使われます。以下の三つは読解を構造化した成果に変え、論文にはAI PDF要約ツール、周辺記事にはAI記事要約ツールと併用できます。
4. 複数資料の統合
複数資料を読み、重要点を抽出する作業が研究で最も時間を要します。矛盾を明示的に求めることで、統合は単なる平均ではなく有用な分析になります。
[テーマ]に関する[数]件の資料:[本文]。各資料の主な発見、一致点、矛盾・限定、未解決点、統合した証拠の実務的含意を[読者]向けに整理し、方法上の限界で重みを下げるべき発見も明示してください。
5. 文献レビューの整理
レビューは資料を列挙するのではなく、整理して位置づけるものです。年代順ではなくテーマ別にし、裏付けられない点は正直に示すよう求めます。
[背景と学術レベル]向けに[テーマ]の文献レビューを書きます。主要テーマと下位分野、3~4つの立場や論争、主要研究グループと掲載先、貢献を置ける2~3の空白を特定し、年代でなくテーマ別に整理してください。引用・著者・題名を創作せず、不確実なら明記してください。
6. 複雑な文書の要約
密度の高い報告書では、構成と専門用語の下に有用な情報が埋もれます。要約が支えるべき意思決定を示せば、優先順位を合わせられます。
これは[文書の説明]:[本文]。私は[役割]で[決定]を判断します。問題と深刻さの証拠、推奨と根拠、費用・実現性、判断に必要だが触れていない点、証拠が結論を支えるかを要約し、分析上の穴を全て示してください。
批判的に検証するための三つのプロンプトです。引用する前、そしてその上に議論を築く前に実行してください。
7. 論証評価
論点を信頼する前に負荷をかけて検証する方が、査読で欠陥を発見するよりはるかに低コストです。自分の主張にも同じように使えます。
論文の中心論証:[本文]。前提から結論への論理構造、誤謬・未裏付けの仮定・欠落、証拠の十分性、情報に通じた批判者の最強の反論3つ、論証を堅固にする追加証拠を評価してください。
8. 主張の検証
自信をもって述べられていることと、十分な出典があることは別です。有用な出力には信頼度と、独立検証が必要な点の明記が含まれます。
報告書の主張:[本文]。知る範囲で十分支持・論争中・誤解を招くのどれか、最強の証拠と実際に示すこと、必要な留保、低・中・高の確信度と理由、独立検証が必要な範囲を明確にしてください。
9. 統計の妥当性確認
報告結果は技術的に正しくても、誤解を招く場合があります。数値が実際にどこまで結論を支えられるかを検証します。
論文の統計結果:[標本数、検定、p値、効果量、信頼区間を含む箇所]。検定の適合性、効果の実質的重要性、区間の幅、標本の十分性、多重比較の未補正や選択的報告を確認し、引用前に必要な不足情報を列挙してください。
最後は、文書から情報を一貫した形式で抽出し、自分の発見を文章にする段階です。文がまとまらないときはAI言い換えツール、指導教員や学術誌へ出す前にはAI文法チェッカーを併用します。
10. 構造化データ抽出
数十の文書から同じ項目を手作業で抜き出すのは遅く、誤りも起きやすい作業です。表を求め、特に曖昧さを補完せず明示させます。
[数]件の[抄録/報告/文字起こし]:[本文]から[必要項目]を抽出し、文書ごと1行のMarkdown表にしてください。明記がなければ「報告なし」、曖昧点は最終列に記し、推測で埋めないでください。
11. 研究文章の下書き
Claudeは構造化メモからの草稿と、指定媒体に照らしたレビューが得意です。テーマ一般の文章ではなく、自分の発見と読者を与えてください。
[テーマ]論文の[節]を書きます。主要結果:[一覧]、投稿先:[誌名]。引用はプレースホルダーにして既存研究と照合し、[読者]への含意、方法の主要な限界3つ、将来研究2案、広い文脈への接続を含め、読みやすい学術文で約[語数]にしてください。
12. 査読者への回答案
査読への回答には独自の作法があります。すべてに応答し、妥当な点は認め、重要な点は守り、終始冷静さを保ちます。
査読コメント:[各コメント]、該当原稿:[本文]。各コメントが妥当か誤読か、満たす最小修正、反論すべきかを判断し、順番どおり返信書を作ってください。妥当な点は過度に謝らず認め、他は断言でなく理由で守り、中立で専門的な調子にします。
重要なのは再び具体性です。問い、読者、証拠基準の三つを示せば文書に使える成果が返り、何も示さなければ百科事典的な説明になります。
すべての引用を確認してください。モデルは、形式が正しく、もっともらしい題名で、実在する研究者に帰属していても、完全に架空の参考文献を作れます。論文、著者、統計、日付は必ずデータベースで確認する手掛かりとし、情報源そのものにはしないでください。不確実性を示す指示は必ず残します。
作業にモデルを合わせます。大量文書の抽出と整形は、Claude Haiku 4.5のような軽量モデルが速く処理できます。論点評価、方法設計、統計批判には最も強い推論が必要です。価値は判断そのものにあるからです。
各プロンプトは特定の失敗を防ぎます。広すぎる問いは発見のない調査を生みます。途中で即興した検索戦略は方法節に書けず、再現もできません。資料の合意だけを示し衝突を省く統合は、最も有益な証拠を消します。統計的有意性だけで結果を受け入れると、技術的には正しくても実用性のない論文になります。生成された引用を実在すると扱う誤りは、評判を最も早く傷つけます。
範囲設定、統合、評価、執筆には別々のプロンプトが必要で、自分の分野に合うものは保存する価値があります。Chat Smithでは再利用テンプレートとして保存し、プロジェクトや論文別に整理し、ワンクリックで実行できます。新しい文書群ごとに使う抽出プロンプトでは特に便利です。
マルチモデル支援なので、同じプロンプトを一つのモデルライブラリからClaude、GPT、Gemini、Grok、DeepSeekで実行して比較できます。研究では、二つのモデルが同じ論文の結果について食い違えば、どちらかが読み違えています。早く気づく価値は、一つの自信満々な回答より大きいものです。
最も切迫した作業に合うものから始めます。研究開始時なら検索戦略作成、引用予定の主張が都合よすぎると感じるなら論点評価です。
Anthropic のモデルに、こちらが渡した資料を扱わせる指示文です。論文の要約、複数の研究の比較、問いの立て方、なじみのない手法の説明、聞き取り項目の作成など。扱える文脈の広さが本質で、一度のやり取りで多くの資料を貼り込めます。

プロジェクトを前に進めるために必要なものはすべて、すぐ手の届くところにあります。